ツイッターは職業別に専門家を抽出してつぶやきを読むなど情報源として活用しています。たとえば法律に関する情報が欲しければ弁護士という括りで抽出したり、原発問題が発生してからは原発問題の専門家をフォローしたりするという具合です。

ただしツイッターで得られる情報は、外部に出して構わない情報ばかり。10段階で評価して6から7くらいの情報しかありません。どんなビジネスが今、一番利益が出ているということはわかっていてもみな書かないでしょう。

本丸の情報を得るには、やはり人と直接会う必要があります。だからこそ、毎日たくさんの人に会っているわけです。

朝、新聞を読む前に手帳で頭を整理する

情報収集を行うのは朝の時間が多いのですが、私はその前に頭の整理を行います。頭の整理とは、イコール手帳の整理。自分の目標は何か、今日のスケジュールはどうなっているのか、昨日やり残したことはあるか――。やるべきことを明確にしてから、情報収集を始めます。

人は自分を制約しておかないと、なんとなく新聞を読んだりニュースを見たりして、ぼんやり時間を過ごしてしまいます。それが普通の行為なのでしょうが、普通のことをしていたら普通の人になってしまいます。それでは絶対にいけない。情報収集の前に頭の整理を行うのは、普通にならないように自分を律しているというのが正直なところです。

どんな情報を集めればよいかは、自分がどんな優先順位を持っているか、すなわちどんな夢や目標を持っているかで決まります。死ぬ気でやりたいと思っていることがあれば、自然に得るべき情報に焦点が当たっていくはずです。

先ほどツイッターで原子力の専門家をフォローしているとお話ししました。なぜネット企業の経営者が原発問題を気にするのかと思われる方がいるかもしれませんが、事業運営も家族の安全も原発問題に大きく左右されます。したがって、リスク管理のためには原発問題に関する一刻も早い情報収集が必要です。