例えば、1~4に関しては保険をかけておくことでリスクを軽減することができるでしょう(かけ方に関しては後ほど具体的に説明していきますので、ここでは保険がかなり有効である、ということだけ理解してください)。もちろん、地震においては耐震補強、火災には耐火性の強い素材を使うといった対策で、さらにリスクヘッジしておくに越したことはありません。しかし、なにより私たちは、万が一地震や火災に遭っても大きく損をしないという観点から「物件の選び方」を考えていますので、実はダブル、トリプルの意味でリスクヘッジはできています。こちらも別章で詳しくご説明していきます。

空室リスクに関しても、供給過多の時代でも入居者に選んでもらえる、魅力的でオモローな不動産に投資しようというのが私たちのモットー。オモロー不動産的な物件選びをしていただくことこそ最高の空室リスクヘッジと自負しています。

家賃滞納は「家賃保証会社」を使うことによって回避することができます。家賃保証会社とは、賃貸住宅の契約時に必要な賃借人の連帯保証人を代行する会社のこと。詳しくは後の章で説明しますが、賃借人が家賃を滞納した場合、賃借人に代わって家賃保証会社が家賃を立て替えて支払ってくれるうえ、督促も家賃保証会社が行ってくれます。

金利上昇は、オモロー式投資術による高利回り・高キャッシュフロー投資を行うこと自体がリスク回避に。また経済情勢次第で、固定金利ローンの借り換えや繰り上げ返済、物件の売却などを検討するのもひとつの手。いずれにせよ対策を講じる余地はあるわけです。

このように不動産投資にはリスクもありますが、リスクヘッジをしておくことも可能。むしろこうしたリスクにおびえ、この不安定な時代に何の投資もしないことこそ最大のリスクではないでしょうか。

(本記事は、『20代、持ち家なし、貯金100万円でも月収以上を稼げる「オモロー式」不動産投資講座』からの抜粋です)

青山幸成 (あおやま・こうせい)
「お洒落&おトクな物件」を独自の視点で紹介する「オモロー不動産研究会」代表。20代後半で広告代理店マッキャン・エリクソンを退職し、IT/広告デザイン会社を設立。その頃、区分マンションを賃貸に出したことをキッカケに不動産の面白さに目覚める。また、事業拡大とともに「借りずに買って、マンションや戸建てをオフィスにコンバージョン」がおトクと気付き、「マンションオフィス」や「コダテオフィス」をプロデュース。そして08年、不動産研究WEBサイト「オモロー不動産」を始動する。投資物件としては区分マンション2室、アパート1棟、シェアハウス4棟を所有。広告・ITをベースに、経営者、マーケターとしての視点、そして新時代のコミュニティを意識した不動産との付き合い方が注目されている。

■オモロー不動産とは?
「オモロー不動産」は世の中に公開されているさまざまな「オモロー」で「おトク」な物件を独自の視点で選定・収集して紹介していこうというサイト。過去に紹介してきた物件の中には「家の中に防空壕がある一戸建」とか「人気の谷根千に広くて味わいのある激安売りアパート! ただし、墓地の隣!」、「幼稚園運営中の高利回りな広大な土地・建物」なんてものも。実際に不動産を探している人はもちろん、そうでない人も写真や間取りを眺めているだけでも妄想ふくらむ不動産サイトです。賃貸物件も売買物件も扱っていますが、「不動産は買うべき!」という信念から売買がほとんどで、特に「おトク」「投資」的なアプローチの物件が多くなっています。「オモロー不動産」自体はあくまでも「紹介サイト」「メディア」であり、いわゆる不動産屋ではありません。ただ、当サイトは「オモロー不動産研究会」という有志団体により運営されていて、メンバーには不動産会社員も参画していますので、実際に物件の購入や賃貸を希望される方には仲介も可能です。また、オモロー不動産研究会メンバーとして、設計士や施工会社、投資家などがゆるやかに連携しており、オモローな不動産スキーム(融資、リノベーション、活用、運用、投資など)を日々研究・実践しています。

【オモロ―不動産 HP】http://www.omoro-fudosan.jp/
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