自分が住むための物件購入も、立派な不動産投資

青山幸成氏

とはいえ、20代で不動産を購入しようとすると、最初に必要となる自己資金の調達が悩ましいはず。書店に並ぶ不動産投資関連の本を読んでいただければわかりますが、特に最近の投資物件の主流は「一棟アパート・マンション」。これだと、もちろん物件価格によりますが、 購入諸費用や物件の頭金だけで大きな元手が必要となり、若い世代にはなかなか手が出せないことでしょう。しかし、手元資金100万~200万円程度から始められる不動産投資もあるのです。

ひとつは先ほどから話題に出ている「自分が住むための物件を買う」こと。例えば住宅用途としての区分マンションを購入する際、もちろん相談する金融機関にもよりますが、100万~200万円程度の自己資金があれば住宅ローンが組め、3000万~3500万円程の物件までは手が届くようになっています(ただし、年収や属性に応じた融資上限もありますので、それはお忘れなく!)。中古マンションの場合は購入諸経費として物件価格の5~6%程度が必要となりますので、3000万円の中古物件の場合、諸経費150万程度を現金、あとの物件費用は全て銀行融資でまかなって(=フルローン)購入することが可能です。このようなスキームを活用し、まずは「ストックの不動産」として自身の住宅を購入してしまえば、状況次第でそれを賃貸に出し、「収益を生む不動産」として活用することもできるのです。

もうひとつ、「投資狙いの区分マンションを買う」という考え方もあります。例えば東京都内、20・以下のワンルーム区分マンションで、安いものなら500万~600万円から物件は豊富にありますし、立地や広さ・築年を考慮し、1000万円程度の物件を購入したとしても、手持ち資金としては同じく150万~200万円程度、残りの物件費用は融資でまかなうモデルが検討できるはず。