2013年3月22日(金)

ランチにコンビニ弁当を食べ続けても大丈夫か

強く美しく生きるための全課題

PRESIDENT 2013年1月14日号

栄養士、食事カウンセラー 笠井奈津子 山川 徹=構成

疲れがとれない。風邪が治りにくい。やる気が出ない。集中力が続かない……。そんな心身の変調の原因は、食生活の乱れかもしれません。背景として考えられるのが、コンビニでの偏食です。

私が食事指導をしている人たちも、「コンビニご飯」を頻繁に食べています。忙しい日々を送る皆さんに「コンビニはやめて手作りのお弁当を」というのは現実的ではありません。むしろコンビニ中心の生活でも、ポイントを押さえればバランスのとれた食生活は可能です。

「コンビニご飯」の問題点は、高血圧や成人病を引き起こす危険性がある塩分、それに肥満の原因になる糖質や脂質の摂取が過剰になりがちなところです。塩分であれば、男性の摂取基準は1日9グラム未満、女性は7.5グラム未満ですが、コンビニのお弁当には4.5グラムの塩分が含まれることがあり、1食で1日の摂取基準の半分以上になる恐れがあります。でも、対策はあります。過剰なナトリウム(塩分)を排泄するカリウムを含む果物や新鮮な生野菜をほかの食事で補えばいいのです。

生野菜は、サンドイッチでとっているという人がいます。タンパク質であるツナやハムが入っているうえ、トマトやレタスでビタミンCがとれるので健康的に感じるのかもしれません。でも、ご飯に比べてパンは圧倒的に脂質が高いうえ、脂質の高いバターやマヨネーズなども使われています。その割に、ビタミンCはごくわずか。糖質や脂質、塩分が過多になる一方、ビタミンC不足に陥りがちなんです。

ビタミンCは、風邪の予防になるだけではなく、ストレスに抵抗する副腎皮質ホルモンの合成を促進してくれます。身体と心の健康を守ってくれているのです。けれど長時間、体内に保存できません。コンビニ中心の食生活を送るのなら、フルーツや生野菜のサラダなどを意識的に食べるようにしてください。面倒であれば、キャベツの千切りをお弁当にのせるだけでも構いません。

残念ながら野菜ジュースは野菜の代わりにはなりません。加熱や加工、時間の経過でビタミンや食物繊維が失われていることが多いからです。

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笠井 奈津子

聖心女子大学文学部卒業後、香川栄養専門学校にて栄養士免許取得。食事カウンセリングやセミナーなどを行う「Smile Table」を主宰。著書に『甘い物は脳に悪い』などがある。