「うまみ」も「万能性」も持つナンプラー

「これって何かビジネスに繋がらないかな?」――今回は、そんなアイディアの欠片をご紹介します。

先日ラジオを聞いていたら、「食べるラー油」「塩こうじ」の次に流行るのは「ナンプラー」だ、とある人が語っているのを耳にしました。そのときは「おいおい、そんなの来ないんじゃないの?」と思ったのですが、よく考えてみれば納得する部分もあります。

食べるラー油と塩こうじに共通しているのは、「うまみ」と「万能性」と言えます。現代では基本的に味は濃いめの方が支持されやすいですが、その際に「うまみ」の強さは格別です。またこうした調味料領域では用途があまりに限定されていると冷蔵庫の片隅に埋もれがちなので、何にでも使える万能性が求められます。そしてナンプラーではこの「うまみ」と「万能性」が両立しているのです。

ただし、食べるラー油や塩こうじには、「え、何それ?」という新規性がありましたが、ナンプラーは多くの人にとってすでに馴染みのあるものですから、そのままではヒットするというのはありえないでしょう。ここで注目してみたいのは、ナンプラーは「魚醤」というジャンルのアイテムであるという点です。魚醤とは魚介に塩をして発酵させたものですから、通常の醤油とは縁もゆかりもないわけですが、「醤」の字がつくだけで日本人にとっては親近感のわくものです。