入学は4月、講義は9月から

就職等に配慮し、卒業は4年後の春。これなら受験生も安心?(PIXTA=写真)

2017年度からの秋入学移行をめざす東京大学に、新しい動きがあった。全面移行に先立ち、14年度から「春入学、秋開校、3年半後の春に卒業」というスケジュールを導入しようというのだ。

具体的には、1年目の4月から8月までの5カ月間をある種の「ギャップターム」とし、大学で学ぶ姿勢を身につけるための「フレッシュプログラム」や、海外大学の学生や教員と交流する夏季講座を開催。一方で、自主的な計画に基づく短期留学やボランティア活動などを、この期間に行うことも可能だ。

その年の9月からは通常の授業が始まり、3年半で卒業に必要な単位を取得する。最終年次の最後の学期は3月で終わり、就職や大学院への進学はこれまで通り4月ということになる。

東大の秋入学移行をめぐっては、卒業時期と就職時期のずれをどうするかという問題が指摘されてきた。4月に一斉入社という日本の新卒採用の慣行は、すぐには変わらない。今回の案なら、就職や大学院への進学、国家公務員試験や司法試験などの受験も、これまで通りのスケジュールとなる。

「『出口』の日程が変えられない中、秋入学の火を消さないよう、過渡期のプランを打ち出したということでしょう」と、大学通信の安田賢治常務は言う。

見ようによっては、これまでの4年分のカリキュラムの中に、5カ月分のギャップタームという「学び」を強引に押し込んだようにも思える。大学の国際化との関係で語られることの多い秋入学だが、「それ以上に、これからを担う『タフな東大生』を育てたいとの強い意志を感じます」(安田氏)。