正義を通すと破壊が起きる

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RBWA法

コミュニケーションは頻度が重要であることは、冒頭で述べたとおりだ。そんなに機会があるだろうか、と悩む必要はない。コミュニケーションの場は会議やプレゼンだけではない。エレベーターや廊下など至るところにチャンスはある。

歩きながら手短に言葉を交わすだけでもいいのだ。この積み重ねが味方をつくることになる。このテクニックがRBWA法だ。歩きながらの報告(Report by walking around)という英語の頭文字を取ったものである。

例えばエレベーターの中で部長に会ったら、すかさず、

「部長、例の件ですけどね、うまくいきそうですよ。5000万ぐらい入りそうです」

「そうか、よくやったな」

「頑張ります」

これだけだ。わずか数十秒。本当に二言三言のやり取りだが、機会を見つけては進行状況を報告するのである。

せっかく部長と同じエレベーターに乗っているのに口も開かず無視では、関係は悪化するばかり。「会わないと合わなくなる」の法則を思い出そう。会えば会うほど、話せば話すほど好かれ、認められるのだ。