団塊とその少し後の世代は、マイホームを買おうとする頃にバブル経済になり、地価が上がって通勤に一時間半もかかるところにマンションかマッチ箱のような庭付き一戸建てしか買えなかった。これでは老後に子どもと同じ敷地に住むことはできないし、狭いベランダしかないから、三世代、というわけにもいかない。まさにねぐら。孫もあまり遊びに来てくれない、ということになる。

こうした住宅事情ゆえに、団塊世代には現在の住まいから「移り住みたい」という欲求が強い。大都市圏に居住する団塊世代に「今後10年間の希望する暮らし方」を聞くと、東京圏では合計40.4%の人が「現在の住まいと別の住まいを行き来する」(18.5%)か「別の住まいに居住」(21.9%)することを希望している。