幹部と軽口を言える関係になる

【TECHNIQUE】仕事を切り口に積極的に話しかけよ

幹部と話すとなると、どうしても気構えてしまうもの。趣味もわからないし、話すネタがないと思うかもしれません。

しかし、ここは会社の中。幹部が社員に何を求め期待しているかといえば、趣味の話ではなく仕事の話です。

軽口を言うといっても、仕事をしっかりしていることが大前提です。そうすれば会社の一員として幹部に話すネタが生まれてくるはずです。そこから二次的に趣味など楽しい話にも広がり、軽口を言える間柄につながるのだと思います。

私もあまり親しくない目上の方とお話しするのは得意ではありません。とはいえ、待ちの姿勢で話しかけられるのを期待していてはいけないと思っています。

キャリアの浅い20代なら自然に話す機会を待っていてもいいかもしれませんが、キャリアを重ねた30代以上であれば、自分に厳しくなるべきでしょう。

以前、親しくない人と話すのが苦手と、ある方に相談すると「挨拶をされて嫌な人はいない。話しやすい人とばかり話していたら、いつまでも今の自分から変われないよ」とアドバイスされました。

確かにそのとおりで、たくさん話をしているようでも、実は限られた人ばかり。特定の人との関係が深まるばかりで、人間関係は広がっていませんでした。

人間関係を広げなくても、深めているからいいと開き直ってみたりもしました。しかし、それでは成長できないというアドバイスをきっかけに、“広く”と“深く”の両立は難しいのだから、今は広げてみようと考えを切り替えました。

人と会えば言葉を交わすのは自然なことです。相手の人となりがわかるまでは多少無理してでも話をしてみるべきです。

ときにはこちらのやりすぎで相手を困らせることもあるかもしれません。一期一会の気持ちが強すぎて、ここぞとばかりにがんばろうとするから、相手が重く感じてしまうケースです。最近、人間関係は一期一会の気持ちでがんばりすぎるよりは、少しずつ築き上げていくほうがいい、と実感することが多くなりました。

まずは仕事を話題に思い切って話しかける。そこから軽口を言える間柄に発展させていけばいいのです。