必要経費としての消費以外は、基本的にすべて「浪費」に該当するものだが、Dさんの場合、ほとんどがなんとなくあてはまっているのではないだろうか?

すべてを見直せとは言わないが、この時代、食費、保険料、家や車など、すべての項目で平均以上の金額を使い続けていると、家計は「普通」どころか「破綻」へと向かってしまう。つまり、メリハリが大事なのだ。

まず、「お金をかけていいところと節約するところ」を決めよう。そのためには、やはりお金をどこに集中投入していくかという自分の軸を持つことが大切だ。

子どもが生まれたら、本当にマイカーが絶対に必要だろうか?

本当に家も買わなければならないのだろうか?

もう1度考えてみてほしい。

みんなと同じであることにこだわるのではなく、「うちはうち、よそはよそ」といった、自分なりの価値観を築いていくことだ。

たとえば、車は必要なときだけレンタルして買わないという選択肢もあるはずだ。家も、子どもを何人持つか、その成長度合いなどで必要な広さは変わってくるのではないだろうか?

とりあえず賃貸のままでしばらく様子を見て、その代わり、浮いた資金で年に1度は家族で海外旅行に行く、そして比較的便利な都心に住む、というふうにお金を振り分けてみてはいかがだろう。そうして2、3年様子を見てから、どうしても車や家が必要だと思ったら、改めて購入を検討しても遅くはないはずだ。