【超入門編】会社帰りにも気軽に立ち寄れる

平日でも、会社帰りに気軽に立ち寄れるのがカルチャーセンターのメリット。また、寺の坐禅会では初心者向けといっても、教えが厳しく、人によってはプライドを傷つけられたり、ストレス解消のつもりが、却ってストレスの原因になってしまうこともある。

坐禅会への参加が初めてであれば、まずはカルチャーセンターで、感覚をつかむのがおすすめだ。

カルチャーセンターの場合、回数も1回、2回で完結するコースが多いので、気軽に参加できる。

健康の一環であったり、ストレス解消が目的であれば、教室だけでも十分な場合もあるし、さらに本格的な坐禅を志すのであれば、寺で行われる初心者向けの坐禅会に参加してみよう。

坐禅●朝日カルチャーセンター新宿教室(東京都新宿区)

――会社帰りにも参加できる入門者向き講座

教養、語学、茶道・華道から体のエクササイズまで幅広い講座が用意されている。坐禅や瞑想に関する講座も複数あり、中には、月読寺住職小池龍之介氏の「心のおおそうじ─瞑想ワークショップ」など、何カ月も前から満席になってしまう人気講座も。

1回、または2回で完結する講座が多いので、気軽に参加可能。費用は3000円程度から9000円程度。日時は、平日の夜や土曜の午後が多いので、ビジネスマンでも会社帰りや休日に参加できる。「初期仏教入門」など仏教に関する講座も豊富。

瞑想●なんばパークス産経学園(大阪府大阪市)

――阿字観で不安を解消し、本来の自分を取り戻す

「高野山に伝わる瞑想法 阿字観法」を開講。日々の生活や仕事で感じるストレスや不安な気持ちを忘れて、本来持っている清らかな心を取り戻すことを目的とした講座。

瞑想を実践するだけでなく、仏教の歴史や密教の思想・修行法なども学ぶことができる。また、瞑想法も阿字観だけではなく、仏教に伝わるさまざまな瞑想法を体験することができる。

1回完結の講座で、参加費は2205円と手ごろ。会社帰りに気軽に参加したい人にはぴったり。第4水曜日の夜に開講されている。

坐禅●毎日文化センター・大阪(大阪府大阪市)

――週末坐禅で1週間のストレスを解消する講座も

週の終わりに坐禅を組み、たまったストレスをリセットして、翌週に疲れを残さないための「会社帰りの坐禅」のほか、高野山真言宗阿字観指導者が行う「阿字観瞑想教室」など、気軽に参加できるものから、本格的なものまで、幅広い講座がある。茶道や華道など広く日本文化に根付いている禅語に親しむための講座も。

3カ月、6カ月など、継続的に通う講座が多く、費用は1万~1万5000円程度。

坐禅●神戸新聞文化センター(兵庫県神戸市)

――椅子坐禅なので、足を組むのが苦手でも参加可

「椅子坐禅と正法眼蔵の教えを学ぶ」講座を開講中。椅子を使った坐禅なので、これまで「膝が痛いから」などと、あきらめていた人も実践できる。

仏道とは何か、自己とは何かなど仏教の根源に触れる教えを学びながら、坐禅の体験もできる。講義には、世界的にもすぐれた宗教書、哲学書、思想書といわれる「正法眼蔵」を使う。毎月第4金曜日の10時から12時。費用は3カ月で6300円。毎月募集されている。

瞑想●大阪よみうり文化センター(兵庫県神戸市)

――禅を通して自分の心身をときほぐす

大阪よみうり文化センターは、京都、神戸、天満橋、和歌山など、関西地域にカルチャーセンターを設置している。教養を身に付ける講座からダンスや舞踊など体を動かす講座まで、幅広く開講している。坐禅で心を研ぎ澄まし、道元禅師の「正法眼蔵」を学ぶ「坐禅と禅書講読」を開講中。期間は3カ月で3回。第1火曜日の15時半から。参加費は6300円。

また、「禅に学ぶ」講座は、あわただしい日常生活で硬直した体や何かにとらわれがちな心を解きほぐす講座。禅を通して、本来自分自身に備わっている「自在で活発な体と心」を求めていく。

第2・第4火曜日の10時半からで参加費は3カ月で1万2600円。

(向山 勇=文 AFLO=写真)
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