エアウィーヴ社の前身はつり糸や漁網の製造装置メーカーだった。それが2004年、事業転換しエアウィーヴの元になったクッション材を開発。07年から「エアウィーヴ」ブランドを立ち上げた。

「エアウィーヴ」快眠マットレスパッド

素材は、従来のウレタンやスポンジタイプのものとは異なり、つり糸を絡めたような、新素材の極細繊維状樹脂を3次元的に絡みあわせた、立体的な構造になっている。(エアウィーヴ=写真提供)

シングルサイズで6万6150円。ベッドやマットレスや敷き布団の値段ではない。その上に重ねて使うマットレスパッドの値段である。

「高い」と感じる人が少なくないだろうが、爆発的に売れているのだ。商品名は「エアウィーヴ」。取り扱っているのは、製造・販売元であるエアウィーヴ社のホームページのほか、有名百貨店や東急ハンズなど限られているため、割安価格で入手することは難しい。

それにもかかわらず、注目され始めたばかりの2009年度の売り上げは約1億円だったが、その後、10年度約4億円、11年度約11億円、そして12年度見込みは当初の約25億円から約45億円に上方修正された。現在、注文から商品到着までは、約4カ月待ちの状態となっている。

エアウィーヴの評判を高めてきたのは、アスリートたち。07年、日本代表クラスの多くのアマチュア選手が利用する国立スポーツ科学センターに提供されたのがきっかけだった。

評判は口コミで徐々に広がり、水泳の北島康介選手は08年北京オリンピック以来、フィギュアスケートの浅田真央選手は10年バンクーバー冬季オリンピック以来愛用しているという。そして今年、ロンドンオリンピックで多くの日本代表選手が使用し、さらに人気が急上昇したというわけだ。

エアウィーヴの最大の特長は、独自開発された素材にあり、高反発で、かなり弾力がある。

その効用はといえば、「腰への負担が軽減」「寝返りが楽に」という2つのキーワードで表すことができる。さらに、通気性がよく、水洗いも可能という、付加的なメリットも見逃せない。

「エアウィーヴ KIDS」(シングル:5万3550円)と呼ばれる子供向け製品もある。大人に比べ、一般に関節がやわらかく骨が弱い子供のために、全体にやや硬めになっており、特に腰の反りすぎを抑えるため、腰を支える部分が頭や脚の部分より硬めに設計されている。

また、中央に比べ両サイドの素材密度を高め、より硬くすることで、寝返りが多い子供でもマットレスパッドから落ちにくくしている。

こうした工夫により、成長期の子供の理想的な寝姿勢や、良質な睡眠をサポートしようというわけだ。随所にうかがえる細やかな配慮は、日本メーカーならではのものといえそうだ。

(エアウィーヴ=写真提供)
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