2012年11月5日(月)

優秀な人材が働きたいと思う会社はどこがすごいか

PRESIDENT 2012年10月1日号

著者
守島 基博 もりしま・もとひろ
一橋大学大学院商学研究科教授

守島 基博

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了。イリノイ大学産業労使関係研究所博士課程修了。組織行動論・労使関係論・人的資源管理論でPh.D.を取得。2001年より一橋大学商学部勤務。著書に『人材マネジメント入門』『21世紀の“戦略型”人事部』などがある。

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一橋大学大学院商学研究科教授 守島基博=文
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リーダーの2つの形「課題解決型」と「人材マネジメント型」

と、ここまでは、私が以前このコラムに書いたことの要約+αである。そして、その後、公益社団法人日本経済研究センターに設けられた「働きたい会社」研究会において、この考え方に基づく調査を行う機会をいただいた。

具体的には、この研究会では、従業員が働きたいと考える企業像を明らかにするために、調査研究を行い、特に企業内の人材マネジメントのあり方が従業員による企業の評価にどのように関係しているのかを検討した。

調査は、わが国の優良企業11社に働く計1万1338名の従業員を対象に、主にインターネットを使って行われた。業種内訳は、製造業6社、非製造業5社であり、調査は2011年9月に実施された。

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人事施策と働きがい・働きやすさ・働きたいの関係

全部はとても無理なので、今回は図表にまとめた結果だけを紹介しよう。表に示されたのは、各企業の人事施策の「充実度」および働きがい等への「寄与度」による施策のランキングである。充実度は、従業員に対し、各施策が自らの企業でどれだけ充実しているかをたずねた結果であり、寄与度は「相関係数」という指標による施策の働きがい等への寄与度である。図中の1~7位は充実度および寄与度に関して、数字の大きさにより上位7つを記載したものである。

分析の結果、幾つかの特徴的な事実が浮かんできたが、ここでは以下の3点に絞ってコメントをしよう。

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