歴史的に見ると、為替変動の主要メカニズムは、過去150年間に3回、大きな節目を迎えている。19世紀初頭のデビッド・リカード(David Ricardo 1772~1823年:イギリスの経済学者。古典学派の完成者。労働価値説、貿易における比較生産費説などを展開した)の時代は、ポルトガルのワインとイギリス・ヨークシャーの羅紗をいくらで交換するのがフェアか、という物差しで決まっていた。それがその後、理論化された、いわゆる「購買力平価説」である。

しかし、現在の為替は購買力平価では決まらない。なぜなら、交換できないものが経済の主流になったからだ。