日本政府は「緊急経済対策」ばかりやっている。なぜなら、通常の年度事業計画の中に入れることができない無駄遣いを補正予算や第2次補正予算でするためには、「緊急」という名目が必要だからである。緊急経済対策を繰り返した結果、1998年末の時点で427兆円だった公的債務残高が、2010年3月末の時点では2倍以上の883兆円に膨れ上がってしまった。

日本を病人に喩(たと)えると、以前より衰えてはいるけれども、実はけっこう健全で、ゆっくり体質改善をすれば元気になる段階の症状だ。つまり、明日死ぬかもしれない、という状態ではないのである。バブル崩壊以降、効果のない不要な緊急手術を何度もやったから、そのダメージが蓄積して体が弱ってしまっただけである。要は“医療過誤”であり、医者(政府)がヤブ医者なのである。