日本の風景は、どこもかしこも画一的な“幕の内弁当”になってしまった。政府が1962年に始めた全国総合開発計画で「国土の均衡ある発展」を目指してきたため、どの町にも同じハコものがワンセットでそろっている。私が日本中を旅行した学生時代(45年前)、地方にはそれなりの特色があったが、今は駅も空港も商店街も、すべて似ている。どこに行っても個性のない同じような町並みだ。

これを私は「パルコ現象」と呼んでいる。東京のパルコが人気を集めたら、札幌、仙台、名古屋、広島、熊本などに続々とパルコができた。公共事業も同じで、たとえば天気の悪い冬季でも屋内で球技ができる島根県出雲市の「出雲ドーム」が話題になったら、全国の降雪地帯に次々とドーム施設が誕生し、なんと青森県には3つもできた。