組織がグローバル化したら、人事においても偏見を排除し、完全にフェアな制度を作らねばならない。マッキンゼーの場合、誰が良い仕事をしたかは上司が決めるのではなく、お客さんが決める制度にした。また、部下も含めて360度評価である。○○さんは良い仕事をしてくれたからまた頼みたい、となったら、その人間の評価が上がる。銀座のクラブと同じで、お客さんの「ご指名」が増えるほど評価が上がっていくシステムだ。そのようにして私が入社して15年くらい経ったら、マッキンゼーは完全に多国籍化、無国籍化していた。これはマッキンゼーがグローバル化を進めていくうえで極めて大きな強みになった。新しい国に進出する時に現地要員を社内募集すると、その国の出身者やその国と関係のある人間が何十人も応募してくる。このため、中南米や東ヨーロッパへの展開は極めて楽だった。