日本の政府は弱い産業が好きだ。農業などにはこの10年間で42兆円もの事業費を投入している。それで、ますます国際競争力は低下している。前述したように、銀行にも100兆円も使ってくれたが、国際競争力は低下の一途。世界のトップバンクとの競争はあきらめたのではないか、と思えるほどである。

一方、日本政府は強い産業が嫌いである。アメリカが日本の強い産業(歴史的には繊維から始まって、テレビ、自動車、半導体……など)が嫌いだからだ。日本政府はアメリカに目をつけられた産業の勢力を削ぎ落とすことを自分たちの任務と心得ているかの如きである。