世界で改革に成功したリーダーは、例外なく「これまでなかった財源を生み出す」知恵を持っていた。ロシアのプーチン前大統領(現首相)はフラットタックスにより、減税をしながら大幅な税収増を実現した。地下経済を表に引っ張り出したからである。前述したように、インドネシアのユドヨノ政権は、過去の脱税を不問に付すことで隠し資産を申告させる“刀狩り”によって税収を1・5倍にした。

あるいは、台湾の馬英九総統は、陳水扁前政権の8年間に中国と断絶したことで経済が停滞した点を国民に訴えて支持を受けた。大発展する中国の経済に乗っかることが台湾にとっても必須となってきている。したがって、彼の主張(三通/「通信」「通航」「通商」の直接交流)が正しいことを今後の経済発展で証明できるかどうか、具体的施策をいかに巧みに繰り出すことができるかどうかが腕の見せ所となる。すでにこの2年間は年率10%で成長しており、好スタートを切ったといえる。