振り返れば、日本の高度成長期のプロセスでは、国内基盤を固めた会社が世界でも強くなった。トヨタ自動車、ブリヂストン、富士フイルムなど国内シェアを50%以上押さえた会社に、世界へ出ていく資金の余裕ができたからである。ということは、これから中国の国内市場を制した会社が、世界でも勝つ可能性が高いといえるのではないか。

日本企業は、戦後日本を高度経済成長に導いた経営者たちが焼け跡・闇市からスタートした時やアメリカ市場をゼロから開拓していった時と同じことを、双六(すごろく)でいえば「振り出しに戻って」中国でやるしかないだろう。そのパワーとアンビション(野心)が残っているかどうか――それが今、日本企業と日本のビジネスマンに問われている。