食料確保、食料安全保障も崩壊している。日本政府は貿易自由化を決めたGATT(関税貿易一般協定)ウルグアイ・ラウンド(多角的貿易交渉)で、食料安全保障を理由にコメの輸入自由化を拒み、ミニマム・アクセス(1年間に輸入しなければならない農産物の最低限度量のこと)を受け入れる「例外措置」を選んだ。国内向けには農家と農業の保護も謳われたが、おそらく保護も安保も建前で、実際には利権構造を維持したかっただけだろう。この選択により00年度まで年々コメの輸入量を増加させることを義務づけられ、今も毎年、最終年度(00年度)のミニマム・アクセス76万7000T(玄米)を輸入し続けている。今ではこれが農家の収益を圧迫しているし、挙げ句に起きたのが、輸入米をめぐる事故米・汚染米事件である。農水省が欺瞞の仕掛けでバラまいた毒が自分の身体に回った結果であり、国民はもっと怒らないといけない。