今後予想されるもう1つの世界的な動きは、穀物の高騰を招いて批判された食糧由来のバイオ燃料の開発中止である。まず、ブラジルなどが先行しているトウモロコシのバイオ燃料化が見直されるだろう。トウモロコシは多くの貧困国で人間の主食になっているだけでなく、牛、豚、鶏などあらゆる家畜の飼料にもなる。トウモロコシの価格は、食肉はもとより、牛乳、バター、チーズ、卵などの価格にも直結する。それほど人間の食生活に影響の大きいトウモロコシをバイオ燃料に使うのは間違っている。さらに重大な点は、これまで燃料にする効率が良いと思われてきたトウモロコシが、実は“劣等生”だった事実がわかってきたことだ。