超円高で海外に行く人が増えているようだ。多くの人が加入する海外旅行保険だが、旅行代理店で加入すると保険料が意外に高くなりがちだということをご存じだろうか。安くて安心な加入法を紹介しよう。

まず、ネット経由で加入するだけでかなり安くなる。たとえば北米8日間の場合、大手損保会社の標準的なセットプラン(死亡・後遺障害1000万円、治療費用1000万円、救援者費用1000万円、賠償責任1億円、携行品損害30万円ほか。損保ジャパンの例)では、店頭で加入すると保険料は5380円。同じ保険にネット経由で加入すれば、3110円と4割以上安くなる。複数の保険会社の商品を比較して選ぶとよい。

もっと安くするには、セットプランをやめてフリープラン、つまり“バラがけ”にする方法がお勧めだ。海外旅行保険には、死亡補償をはじめ、さまざまな補償がセットされているのが普通。必要な補償だけに絞れば、保険料はさらに安くなる。

海外旅行保険でもっとも必要な補償は、「治療費用補償」だ。言葉の通じない国で病気になると、症状の説明すら難しい。また、海外では驚くほど医療費がかかることがある。特に高いのがアメリカで、外務省によるとニューヨークでは初診料だけで150~300ドル、貧血で2日間入院しただけで2万ドルを請求されたケースもあるという。治療費用があれば、保険会社が設置している地域のエージェントに連絡すれば日本語で最寄りの提携病院を教えてくれるし、場合によっては通訳も派遣してくれる。さらに、「キャッシュレスサービス」で医療費の自己負担はゼロですむ。