今、焼酎屋さんの戦略は非常にはっきりしている。日本人が大好きな「非日常性」と「物語性」を打ち出すことである。つまり、値段を高くすると売れる、物語を作れば売れる、というわけだ。「ゆっくりとした音楽を聴かせて黒糖を熟成した」「オーク樽で貯蔵」「熟成した」といった能書きがつけば、高くても人気が出る。そういう「非日常性」や「物語性」に日本人は極めて弱い。そこを焼酎屋さんはうまく突いている。スコットランドの谷(グレン)よりも、九州や奄美大島のほうにロマンが移ってしまったのである。