御用学者はともかく、なぜ新聞の“顔”とも言える論説委員までが官僚に取り込まれているのか? 実は、論説委員というのは新聞社の中では“上がり”のポジションである。それ以上出世する見込みはほとんどなく、第一線の人たちに対する影響力もなくなっている。したがって、彼らが第二の人生を求める場合、大学の教授や講師ぐらいしか道がない。その時、政府の審議会や懇談会の委員になっていると、それなりのハクがついて再就職しやすくなるわけだ。また、現場の記者を統率するデスクや部長なども、そのうち論説委員になって政府の審議会や懇談会の委員ポストにありつけるかもしれないと思えば、おのずと政府に批判的な記事は控えようとする心理が働くだろう。