原子力発電の燃料であるウランは、実は希少資源ではない。推定埋蔵量が多い国は、オーストラリア、カザフスタン、カナダ、南アフリカ、アメリカ、ナミビア、ブラジル、ニジェール、ロシア、ウズベキスタン、ウクライナ、ヨルダンなどだが、最大の「埋蔵ウラン」は別のところにある。アメリカとロシアの核兵器である。冷戦終結後も、まだ廃棄されていない両国の核兵器の中に大量のウランが眠っている。冷戦終結で得られる“平和の配当”が一時期話題になったが、この純度の高い大量のウランは、最大の配当になり得る。