企業が海外の新しい市場に進出するという場合、非常に重要になってくるのが「マインドセット」、すなわち社員たちの「ものの見方、考え方」だ。

海外に赴任する場合、その新しい赴任先に着いたら、まず「現地の人たちのほうが自分たちよりも優秀なのだ」と自分に信じ込ませる。すると、現場と同じ目線で、職場の問題点が眺められることが多いのだ。

しかし現実には、新たな赴任者は往々にして、先に出向している日本人社員の“肩越し”から現地社員を見る。そうすると、どうしても最初から偏見や先入観を持ってしまう。「とんでもない現地社員ばかりいて大変だ」「こいつらを叩き直さなくてはいけない」といった見方になる。当然、相手もその視線を感じて、最後までぎくしやくした関係が続いてしまうのだ。