ルーマニアに進出した日本企業で一番有名なのはベアリングのジェイテクト(旧・光洋精工)だ。2004年には同社の井上博司会長(当時)が国家勲章を受章している。EU加盟後に進出した日本の電動工具メーカー・マキタのある社員は「中国は今後も非常に重要だが、ヨーロッパ向けの製品については遠からず全部ルーマニアでまかなえるようになるのではないか」と話していた。ところが日本企業は、ジェイテクトやマキタ以外はあまり見当たらない。その後、徐々にJTなど日本企業も進出しつつあるが、アジアで進出企業が多いのは、1位が韓国、2位が中国、3位がインドである。EU外縁部の「ビジネス新大陸」で、日本は完全に出遅れてしまった。