トレーダーには共通の弱さがある。不確定性を非常に恐れるのだ。したがって、市場の動きがわからなくなってくると、リスクを取らなくなる。たとえば、今まで1ドル=118円で賭けていた“穴党”のトレーダーでも、全くわからなくなると、1ドル=109円の時に110円や111円を買ったりするのだ。

この心理は川を泳ぐのに似ている。泳ぎの上手な人でも、急流になればなるほど、岸のほうに戻りたくなる。いざとなったら足が着くからだ。それと同じで、トレーダーも市場の動きが速くて不透明になってくると、みんな安全なレートに近づいてきて動かなくなる。そうすると為替は硬直する。つまり、トレーダーは恐怖のどん底に落とし込むと、合理的な方向に走るという特徴があるのだ。