そもそも世界的に見ると、日本の「格差」は極めて小さい。企業のサラリーマン社長の場合は、たとえ年収5000万円でも、所得税・住民税で3000万円を超える部分は50%持っていかれるので、手元に残るお金はごくわずかである。豪華な別荘を買ったり、プライベートで銀座のクラブに行ったり、個人旅行でビジネスクラスを使うほどの余裕はない。だから、みんな会社の経費でゴルフや飲み食いをし、「出張」という名の旅行をしているのだ。

昔からの金持ちは「資産家」だが、キャッシュがない。キャッシュを豊富に持っているのは、IPO(新規上場)や金融ビジネスなどで大儲けした新興金持ちくらいである(ただし彼らは目立つとすぐにバッシングされる)。日本にキャッシュリッチは非常に少ない。はっきり言えば、日本の金持ちは、世界から見たら金持ちの層には数えられていないのだ。