サッチャー改革に反対した人たちは、そんなに市場原理を進めたら、外資が参入して国内の産業が駄目になると主張した。いわゆる「ウィンブルドン化(場所はイギリスでも選手はみな外国人という皮肉)」だが、実際にはイギリス企業はどっこい強くて、とくに金融業やサービス業は世界で確固たる地位を占めている。たしかに古い企業や産業はつぶれたが、それが国の再生につながった。サッチャー元首相はそれがわかっていたから、確信犯でやったのである。「会社が外資に買収されても、土地までは持っていけないでしょう」と言って、どんどん改革を進めた。中途半端で、すでに完全に逆方向へ振れてしまった「小泉改革」とは似て非なるものである。