かつてのマレーシアでは国家公務員が贈収賄をはじめとする不正、狼藉の限りを尽くしていた。そこにマハティール前首相が登場し、70年代初頭から徹底的なクリーンアップを始めた。パブリック・サーバント意識を叩き込むため、大臣、局長からヒラまで高級官僚全員に名前のバッジを付けさせて、出退庁する時は必ずタイムカードを押させるクロックイン・クロックアウトというルールを導入し、マハティール前首相が自ら率先垂範した。そうやってマレーシア社会に巣食っていた腐敗や価値観の欠如を暴いていき、逮捕者も大勢出して見せしめをしながら、口を開けば「役所の不正をなくす」「公務員の横暴をなくす」と言い続けた。この改革を始めてから5~6年で官僚の腐敗は一掃された。つまり、1つの大きな問題を解決しようと思ったら、指導者が5年ぐらい言い続けなければならないのだ。