「鉄のトライアングル(三角形)」。私は1986年に出版した『新・国富論』(講談社)で、利権によって強固に結び付いた政・官・財の関係をそう名付けた。しかし、その比喩(ひゆ)は今や当てはまらない。角が2つ増えたからである。つまり、政・官・財に大マスコミと御用学者を加えた「鉄のペンタゴン(五角形)」になっているのだ。しかも、ペンタゴンでは終わらず、ヘキサゴン(六角形)、セプタゴン(七角形)、オクタゴン(八角形)と、どんどん多角化している。

なぜ、そんなことになっているのか? 私が『新・国富論』を出版した頃から官僚が危機感を持ち、敵になりそうな人や組織を自分たちの利権システムの中に取り込んでいく作業を極めて巧妙に進めたからである。