要するに、まだ日本は体力があって、そう簡単には死なないのである。なぜか? 最大の理由は、国民の個人金融資産が1400兆円もあるからだ。いずれ官僚は国民を騙してそれを食いつぶすだろうということで、外国から見ると1400兆円は国の蓄えに見えるのである。しかも日本の場合、個人はあまり将来から借金をしていない。たとえば「団塊の世代」(1947~49年の第1次ベビーブームに生まれた世代。約800万人に達する)は、総額約80兆円の退職金を手にする。ただし借金が約20兆円あるから、それを差し引くと正味約60兆円が彼らの手元に残る。さらに自分の貯金、年金、生命保険があって引退生活に入る。これも個人金融資産を目いっぱい抵当に入れて住宅や(引退後のための)別荘などに替えてしまっているアメリカとの大きな違いである。