他人が建てた家、他人が住んだ家には住みたくない(マンションの場合はその限りではないが)という日本人独特の感覚がある。私が知る限り、そういう感覚は世界のどこにも類がない。少なくともヨーロッパやアメリカでは、50歳ぐらいまでは中古住宅を買い換えて住む人がほとんどだ。住みながらいろいろな所を改装・改築していく。そうすると中古でも上物の価値が上がり、必ず買った時よりも高い値段で売ることができる。つまり、中古住宅を買うことが貯蓄の一形態になっているのだ。そして50代になったら定年後の生活に備え、初めて自分の理想の家を新築する。それが欧米の一般的なパターンだ。