実際、新興国に進出している日本企業は好業績を上げている。たとえば、ホンダは二輪車の新興国市場(2008年)で、ブラジル(76%)、タイ(70%)を筆頭に、圧倒的シェアを誇っている。また、フマキラーはインドネシアで蚊取線香の販売を拡大し、味の素はアジアだけで約3000人の営業員を配置する現地密着型の事業展開によって、ともに営業利益を6割以上も増やしている。

もはや高齢化社会となって所得も伸びず、市場が縮小する一方の日本国内や富裕層にこだわっている時代ではない。日本企業は「新興国の中間所得層」という新たな“獲物”に商品開発や営業の照準を移すべきなのだ。