誤解が多いのだが、一般的に労働コスト(時給)は正社員よりも訓練された派遣社員のほうが高い。同じ仕事をする正社員の給料を100とすると、派遣社員は120~130くらいかかる。しかし、必要がなくなれば契約を切ることができるから、会社は多少高くついても派遣社員を使っていたのである。この場合、派遣社員は人材派遣会社が雇用し、基本的なスキルの訓練をしたうえで派遣しているわけだから、派遣社員の雇用責任は受け入れた会社ではなく、人材派遣会社のほうにある。

ところが、当の人材派遣会社は派遣先から戻ってきた人たちに仕事を与えず、身分保障もないままにしているケースがあった。それが相次いで訴訟となり、軒並み人材派遣会社が敗訴した。その結果を法律に反映して明文化したのが04年の労働者派遣法改正なのである。