現在、北欧には非常に小さいマーケットで世界一になっている企業が多い。たとえば、バイオマス(生物が創り出す有機物を利用するエネルギー)、風力発電、老人医療の補助器具などである。これらの分野で彼らは独自性にあふれるものを考え出し、お互いに意見を戦わせながら作ってみる。そして、みんなで実際に使いながら改良していく。そういう「対話型の社会」を創り出したのだ。だから今、北欧諸国の国際競争力を見ると、4か国すべてが世界で10位以内に入っている。80年代の没落した北欧諸国の状況からすると信じられないことであり、これは紛れもなく教育の成果である。教育制度の大改革によって21世紀型の国づくりに成功し、若い人たちの活躍の場が広がったのである。