原発を完全な形で供給できる会社は世界に4社しかない。日本の東芝、三菱重工業、日立製作所と、原子力が総発電量の80%近くを占めているフランスのアレヴァだ。

かつて欧米先進国にはそれぞれ原子力企業があったが、相次いだ事故と、国民(ドイツの緑の党など)の原発反対運動、原油価格が1バレル=20~30ドルの安値を続けていたことによる原発需要の低迷で、次々に撤退した。たとえば、ドイツのシーメンスは01年に原子力部門(KWU)をフランスのフラマトム(アレヴァの前身の1社)に売却した。スウェーデンではアセア(現ABB)という重電メーカーが原子力を手がけていたが、80年の国民投票で原発全廃が決まり、原子力から手を引いた。BWR(沸騰水型原子炉)を開発したGE(ゼネラル・エレクトリック)と、PWR(加圧水型原子炉)を開発したWH(ウェスティングハウス)のアメリカ勢は、79年のスリーマイル島原発事故以降、30年近く商業用原発の新規受注が途絶えたことで、民生向けの製造基盤を喪失してしまった。