過日、私はデンマークから友人の音楽家夫妻を日本に呼ぶため、ビジネスクラスの航空券が必要になった。日本の旅行代理店で普通に値段を調べたら、コペンハーゲン発・東京往復の直行便は一番安くても1人約80万円もした。ビジネスクラスとファーストクラスは、格安航空券のHIS(エイチアイエス)などでも、ほとんどディスカウントがないのである。

そこで私は、最も安い航空券やパッケージツアーを探してくれるオンライン旅行販売サイト「エクスペディア」で改めて調べてみた。すると、SAS(スカンジナビア航空)のコペンハーゲン発・東京往復の直行便は80万円の半額近い約4000ドルと出てきた。ところが、同じSASでも東京発・コペンハーゲン往復は約7000ドル。おかしいなと思って、念のために同じスターアライアンス加盟社であるANA(全日空)で発券した場合の東京発・コペンハーゲン往復を調べてみたら同じく約7000ドルだった。SASは、コペンハーゲン発は世界標準の値段に合わせてあるが、東京発はANAの値段に合わせてあるのだ。

「エクスペディア」では、ANAはコペンハーゲン発・東京往復の安い順ベスト10に出てこなかった。おそらくANAは、コペンハーゲン発・東京往復については最初からギブアップしているのだろう。7000ドルでは外国人は絶対に買わないからである。つまり、日本人だけがビジネスクラスとファーストクラスは世界標準の2倍近い値段で買わされているわけだ。