ちなみに、私は消費税導入については賛成論者だった。高額所得者に対する日本の所得税率は高すぎる(1986年度の最高税率は78%、04年度は50%)し、課税最低限(86年度は年収235万7000円、04年度は325万円)も高すぎるからだ。つまり、税金を払っている人は累進性がきつすぎ、その一方で税金を払っていない人が多すぎるので、経済の健全な発展と所得の健全な向上を妨げてしまう。だから私は間接税にシフトして、所得税などの直接税は累進性を撤廃してフラットタックスにすべきだという意見だった。したがって、私に対する当時のマスコミの扱いは、当然のことながら“悪玉”だった。「金持ちの論理だ」と言われ、政策論ではなく「おまえは嘘つきに味方するのか」という感情論だけで批判を浴びた。しかし、そういう論調は健全ではない。私に言わせれば、いつまでたっても真っ当な政策議論のできない日本は“幼児国家”である。