グローバルに事業を展開している日本企業の経営者の心を覗き見るファイバースコープがあったとしたら、おそらく全売上高の50%は日本国内で維持し、残る50%のうちアメリカで15%、中国、ASEAN、ヨーロッパでそれぞれ10%、その他の世界(インド、中東、中南米、アフリカなど)で5%、といった比率になっているだろう。本来なら中国には日本と同じウエートで取り組んでも間に合わないほどなのに、実際は5対1ほどでしかないのである。

さらにいえば、5対1なら、まだマシなほうである。海外事業を任せられる優秀な幹部社員が100人いたとして、そのうち10人を中国に投入する会社は、ほとんどないと思う。社員のほうも長期間は中国に赴任したがらない。