ギリシャ人の友人は2005年、首都ブカレストにできたショッピングモールの経営権を約7000万円で買い、そこにナイキやDKNY(ダナ・キャラン・ニューヨーク)など有名ブランドのテナントを入れた。すると、お客さんが山のように押し寄せて大繁盛し、モールの経営権はルーマニアがEUに加盟した07年夏に約40億円で売れた。7000万円が、わずか2年で60倍近くになったのである。

 前述したイギリス人起業家リチャード・スピンクスに倣えば、いまヨーロッパで成功する秘訣は、これからEU加盟が予想される国に加盟の少し前から投資して、加盟したらすぐに売り抜けることなのだ。言い換えれば、果敢にリスクを取って乗り込んで行った者が勝つのである。