かつては通産省が5か年計画を立てて産業の将来像を描いていた。だが、現在の経済産業省から5か年計画のようなものは全く出てこない。というか、経済産業省自身が2003年最大の仕事は産業再生機構の創設だと言っていたぐらいだから、出しようがないのである。これは政府自らが、「自分たちの任務は廃品回収業だ」と言っているようなものである。

要するに、日本の政府は国の具体的な将来像を創る力も意欲も失っているのだ。それでいて予算も人も握ったまま、無駄な公共土木事業を継続し、金融、不動産、小売りといった国際競争力のない産業を救済し続けている。日本経済が低迷から抜け出せないのは当たり前なのである。