80年代に入って円高が進行してからは、M&Aの仕事が急増した。

日本の企業から仕掛ける案件もあれば、向こうから日本の企業に買ってもらいたいという案件もあった。M&A絡みの仕事は定期的に報告会があるコンサルティングとはまったくの別物。出物があればクライアントのトップと二人三脚で飛び回って瞬時に判断する、という感じだった。あの頃のM&Aは我々マッキンゼーの独壇場で、日本で一番案件をこなしたと思う。

バブルのピーク時には1000億円単位の投資が簡単にできた。今にして思えば、違う国で仕事をしていたような気がする。