1人当たりGDPで見ると、日本はいつのまにか3万7000ドルになった。これはノルウェーに次いで世界第2位の高さである。しかし、私たちにそんな生活実感は全くない。ノルウェーに行ってみれば、豊かさの差は一目瞭然だ。なにしろ各家庭がヨットを持ってマリンレジャーを楽しんでいるのだ。一方、日本でヨットを持っているのは、よほどの金持ちかヨット愛好者だけである。

なぜ、1人当たりGDPが変わらないのに、豊かさにこれほど大きな差があるのか? 実はプラザ合意以降、日本人の生活の質はほとんど変わっていないのだ。為替が3倍になっただけである。つまり、日本人の1人当たりGDPはまだ実質1万2000ドル、高めに見積もっても1万8000ドルぐらいなのである。そう考えれば、ノルウェーとの豊かさの差も納得できるというものだ。