2012年11月16日(金)

風邪をひかせないお弁当

プレジデントFamily 2012年3月号

山崎さちこ、坂本典子(シェルト*ゴ)=構成 上野 敦=撮影
教える人:本多京子(管理栄養士、医学博士)
毎日のお弁当作りに家族の体を元気にする知恵をプラス! 風邪をひかせないお弁当作りのコツと、おかずのレシピを、記事の中から抜粋してご紹介します。

 

子供の風邪予防には
野菜や魚を喜んで食べさせる工夫が肝心です

体温が下がると免疫活性は低下する。お弁当はご飯やおかずが冷たくなるため、体を温めるスープをつけるといい。最近は市販のスープ用保温容器も豊富。お湯がもらえれば粉末スープでもOK。

風邪やインフルエンザを防ぐ基本は、体のウイルスへの抵抗力、つまり「免疫力」を高めることです。とくに子供は学校や塾の集団生活で、どうしても風邪をひきやすくなります。お弁当を持たせるなら、免疫に必要な栄養素をおかずに取り込み、体力をつけさせておく。これも暖かい服を着せる以外に、お母さんができる家族に風邪をひかせない知恵でしょう。

まず、色の濃いカロテンが豊富な野菜。そして、タンパク源として、頭をよくするためにも魚を多く食べさせたいもの。ただ、子供は嫌いなおかずは残します。これらをいかに子供が喜ぶ味つけにするか。その工夫もお母さんの腕の見せどころです。

お父さんには
免疫力強化とともにメタボ予防のために食物繊維をたっぷりと!

繊維が豊富なひじき、切干しだいこんであえ物のベースを作りおき。好みの具をあえるだけで1品に。保存袋に入れ、冷蔵で3、4日、冷凍で約2週間保存可。冷凍した場合は自然解凍を。

風邪のウイルスが体に侵入するのを防ぐには、のどや鼻などの粘膜を強くし、同時に、腸を整えることが重要です。腸には全身の免疫細胞の約6割が集まっているといわれ、乳酸菌などの腸内の善玉菌が多くなると、腸の免疫機能がうまく働くようになります。この腸内環境を整えるために、お弁当で積極的にとりたい栄養素が食物繊維です。

とくに30~50代の働き盛りのお父さんたちは、おおむね食物繊維不足。運動不足のうえ、肉は好きでも野菜は好んで食べない……。当てはまるお父さんは多いのでは? 食物繊維はコレステロールや脂質の吸収を抑えるなど、腸管免疫のサポートと同時に、メタボ予防にも抜群の働きをします。レタスやきゅうりなどのサラダだけでは、食物繊維は思うほどとれません。お弁当を手作りするなら、根菜や海藻のひじきなど、繊維が豊富な食材をいかにたくさん使えるかが鍵。おのずとビタミンやミネラルなどの栄養バランスもよくなり、風邪予防をはじめ、家族の元気につながります。

病気にならないために必要な栄養を考え、日々食べる習慣をつける。毎日の手作りのお弁当を「大人の食育」にも役立ててください。

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