同じ商品なら誰でも価格は安いほうがよいに決まっているのに、基本的に価格が安くないコンビニの売上高が伸びてきたということは、他にもっと大きな理由があるのではないか、日本の消費者に本質的な構造変化が起きているのではないか、と私は考えた。実は、それは国勢調査および国立社会保障・人口問題研究所の将来推計による「家族類型別世帯数の推移」を見れば一目瞭然だ。私たちが「日本の家庭」といった時にまず頭に思い浮かべるのは、夫婦と子供が1人か2人の核家族世帯だろう。ところが、そういう世帯はもはやマジョリティではない。いま日本で最も多いのは「単身世帯(1人暮らし世帯)」なのである。