歴史を振り返ると、日本人が海外に雄飛した局面が、この150年くらいの間に3回あった。第1のフェーズは、幕末期から明治時代半ばにかけての時期である。(中略)第2のフェーズは、日露戦争に勝利した1905年から大東亜戦争に突入するまでの時期だ。軍事政権の最後の全体主義が行き過ぎた部分は問題があったと思うが、それまでの日本の行動は、当時の欧米列強の論理から逸脱したものではなかった。植民地政策についても、スペインやポルトガルの中南米支配、アメリカのフィリピン統治などに比べると、日本は、はるかに近代的な国づくりを手伝っている。(中略)第3のフェーズは敗戦直後だ。