32年間続いた「9月23日」の秋分の日

今月23日は「秋分の日」(本年(2012年)の「秋分の日」は9月22日ですが、メール掲載時点(2011年)の原文のまま掲載しています)。ちなみに「春分の日」と「秋分の日」は、国立天文台の算出を基に閣議決定され、前年2月1日に官報に告示されるのですが、天文学に基づいて年ごとに決定される国家の祝日は世界的にみても珍しいそうです。そこで今回は「秋分の日」の話題を取り上げましょう。

まず、「春分の日」や「秋分の日」の定義を紐解いてみます。黄道(天球上における太陽の見かけの通り道)と天の赤道(地球の赤道面を天球にまで延長し、天球上に交わってできる大円)とが交わる点を、「春分点」「秋分点」と言います。黄道が南から北へ交わる方が「春分点」、北から南に交わる方が「秋分点」です。天文学では、太陽が春分点を通過する瞬間を「春分」、秋分点を通過する瞬間を「秋分」といいます。そして、暦のうえでその「瞬間が起こる日」をそれぞれ、「春分の“日”」や「秋分の“日”」と呼んでいるのです。たとえば、2011年の春分点は世界標準時で3月20日23時21分でしたから、日本標準時では3月21日が「春分の日」、秋分点は世界標準時で9月23日9時5分でしたから、日本標準時で9月23日が「秋分の日」、になるわけです。

実は、32年前の1979年の「秋分の日」は9月24日でした。そして翌1980年以来、「秋分の日」は9月23日が続いているのです。ご存じでしたでしょうか? しかし、この連続記録は今年で途切れます。来年2012年は9月22日が「秋分の日」。そして2043年までの32年間、4年に1度は9月22日が「秋分の日」となります。なんとも興味深い話ですね。

ちなみに2011年の「春分の日」は3月21日でしたが、「春分の日」は3月20日と3月21日が2年ごとに入れ替わるそうです。しかし、それも2023年までの話。その後、3月21日が「春分の日」となるのは4年に1度となり、2056年から2091年までは36年間連続で3月20日が「春分の日」となるそうです。しかも、1923年は3月23日が、2092年は3月19日が「春分の日」だというのですから、興味は尽きません。

これは1年の長さが正確には365日ではないことに起因します。1年の長さは、もう少し正確に言うと、およそ365.24219日。ですから、太陽が春分点や秋分点を通過する「瞬間」は、毎年およそ0.24219日(およそ6時間)ずつ遅れていきます。一方で、4年に1度うるう年がやってきますから、そのタイミングで1日早まることになります。これらが組み合わさって、「春分の日」や「秋分の日」は複雑な動きをするわけです。